ポリエーテルイミド(PEI)に関する技術は、機能性樹脂分野において高性能複合材料や絶縁材料の形成を目指す技術群で構成される。PEIは高いガラス転移温度(Tg)を持ち、プリプレグや含浸工程により炭素繊維など繊維強化材料のマトリックスとして使用されることが多い。熱可塑性の特性を活かし、混練や押出し加工が可能で、複合材料の配向制御や繊維束の延伸技術と連携し機械的特性の向上に貢献する。さらにPEIは多孔質膜の形成に適し、多孔層の孔径や空孔率の制御によって電池用セパレータや高分子電解質膜としての機能を持たせる技術も含まれる。これらの機能性樹脂としてのPEIは、絶縁電線用の絶縁層や回路基板の絶縁材料としても活用され、焼付けや塗装工程を経て耐熱性・耐薬品性を確保する点が重要である。加えてカーボンナノチューブ(CNT)やマスターバッチとの複合により導電率や伝導性を調整し、多機能化を図る技術も含まれる。プロトン伝導やスルホン酸基の導入による燃料電池用材料開発、トリアジンやジカルボン酸を用いたモノマー設計など、単量体やポリマー構造の工夫もこの技術群の範疇である。これらにより、高性能熱可塑性樹脂としてのPEIは繊維強化複合材料や機能膜、電子部品絶縁など多様な用途に対応できる。