金属材料分野におけるスラブに関する技術は、主に連続鋳造による凝固過程の制御とその後の熱間圧延、冷間圧延を含む圧下工程に関わる技術群で構成される。凝固段階では固相の形成や収縮、ポロシティの発生を抑制するための技術が重要であり、これにより母材の品質向上を図る。熱間圧延後のアニーリングや二次再結晶制御により結晶組織を最適化し、フェライトやベイナイト、マルテンサイト、残留オーステナイトといった微細組織を操ることで、靭性や延性、降伏強さなどの機械的性質を調整する。冷間圧延工程では圧下率を制御することで板厚や硬度を目的に応じて調整し、さらに焼きなましによる内部応力の除去や磁気特性改善を図る技術も含まれる。電磁鋼板に関連する技術では鉄損や磁束密度の制御がテーマとなり、磁気特性向上のために脱炭処理やインヒビターの塗布、コーティング技術も導入されている。これらの技術は、母材の靭性や耐食性を高めながら、溶融亜鉛めっきなどの後加工に対応できる材料特性の実現に貢献している。さらに、溶接熱影響部の特性改善など、製品の信頼性を向上させるための技術群も包含されている。