機能性樹脂分野におけるカプロラクトンに関する技術は、環状カプロラクトンの重合を基盤とし、生分解性を有する脂肪族ポリエステルの合成から成る。これにはカプロラクトンの開環重合技術や、ポリカプロラクトンをコポリマー化する技術が含まれ、ポリ乳酸やヒドロキシカルボン酸類とのブロック共重合体の形成により、物性調整や耐熱性、耐候性の向上を図るものも存在する。また、ポリカプロラクトン系の分子修飾やポリオールとしての利用により、ポリウレタンフォームやウレタン系樹脂の硬質材料開発にも応用されている。医療用途では、生体吸収性と治療機能を兼ね備えたステントや薬剤封鎖技術に用いられ、オートクレーブ処理に耐える封鎖性能や、ポリロタキサン、シクロデキストリン等の複合化による薬剤放出制御も展開されている。さらに、光重合開始剤を用いた感光性樹脂への応用、光反応を利用した表面改質技術、並びに分散剤や顔料、インクの配合による機能性塗膜開発も技術群に含まれる。これら技術は膜形成や硬度調整、油脂由来の脂肪族ポリエステルの環状マクロマー設計を通じて機能性樹脂商品として実現されている。