金属材料分野におけるヒートシンクに関する技術は、主に高熱環境下での放熱性能を向上させるための材料特性と構造設計に関わる技術群で構成される。具体的には、熱伝導率の高いalやcuといった金属の純度管理やめっき技術、さらにniやauなどの表面処理を組み合わせた複合体材料の開発が含まれる。また、ヒートシンク内部の放熱効率を上げるために、ヒートパイプやファン、フィン構造の最適設計も重要であり、作動流体を用いた相変態を利用した熱管理技術も併用される。これらはパワーモジュールや半導体レーザ装置、LEDの発光モジュールなど回路やパッケージの放熱要件に対応するもので、セラミックスによる絶縁機能やろう材・はんだの接合技術と組み合わせたシステム全体の熱膨張係数の調整、接着界面の熱伝導性向上を狙う技術も含まれる。さらに、液体金属を用いたtim(熱インターフェース材料)技術やヒートスプレッダーの活用により、放熱経路全体の最適化を実現する技術群である。こうした技術は電気機器のインバータや電動ステアリング装置のモーター周辺、パワー半導体のスイッチング素子の冷却に適用され、長寿命化と高効率化に寄与する。