金属材料分野におけるフラックスに関する技術は、主にはんだ付けやろう付けなどの接合技術に用いられる。不純物の除去や酸化防止を目的とし、活性剤を含むフラックスが溶融状態で金属表面の酸化膜を除去することで、良好な接合面を形成する。電子部品のはんだ付けにはロジン系やソルダペーストが使われ、はんだやsn、agを含むろう材との組み合わせで確実な接合を実現する。溶接においてはフラックス入りワイヤや外皮がアークの安定化やビード形成に寄与し、スラグによって溶接金属を保護する役割を果たす。アルミニウム合金やmgを含む金属のろう付けでは、活性剤入りフラックスが酸化被膜を除去し、クラッドやチューブの接合に利用される。さらに、めっき工程では塩化亜鉛や塩化アンモニウムを含む浴液と組み合わせて浸漬や溶融亜鉛めっきの品質向上を図る技術も含まれる。これらの技術群は、溶融金属の状態管理、温度制御、表面保護および金属材料の物理的特性改善を目的とし、リチウムイオン電池の集電体の接合や温度ヒューズの封止加工など電子機器の信頼性向上にも貢献している。