バイオインフォマティクスにおけるtRNAに関する技術は、tRNAの合成酵素であるアミノアシルシンテターゼやその天然型、変異体の解析を含む。特にセレクターコドンやアンチコドンの認識機構を解明するために、aars遺伝子の突然変異解析やライブラリー作成が行われる。直交tRNA/シンテターゼ系を用いて、標的タンパク質へのアミノアシル化修飾や抑圧技術が開発されており、これにより特異的なサイトカインやタンパク質の改変も可能となる。さらに、crispr技術やcas関連エフェクター(grna、crrna)を用いて、tRNA遺伝子の編集や機能解析が進められている。tRNAのアンチコドン領域の多様性やその制御に関する研究は、mirやsirnaなどの小分子RNAと連動し、疾患や治療応用のためのバイオマーカー探索にも利用される。質的・量的解析には、lcmsを用いたアミノアシル化状態の検出や、pcpaなどの化学プローブを活用する技術が含まれ、これらを統合することでtRNAの生合成や機能調節のメカニズム解明が可能となる。